2016-01-01から1年間の記事一覧

(3)軽いリュックとカーゴパンツ

果物の皮は捨て難い

朝食には季節の果物と牛乳と決めている。今の時期はスモモを食べる事が多い。洗ったスモモを皮ごとスライスして一切れ一切れをじっくり噛みしめる。たっぷりとした甘酸っぱい果汁が夏バテ気味の心と身体に生気を与えてくれる。

(2)朝の果物はスモモ

ロボット任せと「廃用症候群」

5年余り使ってきたロボット掃除機のルンバを粗大ゴミに出して代わりにルンバの16分の1の値段でスティック掃除機を買った。何故か、寄る年波が古希+2歳の私に「身体を動かさずに楽をしていると廃用症候群になるよ」と囁いたから。つまり、年を取ると使わ…

(1)さらばルンバ

隠居のHarvard Summer School 留学記(20)

2004年8月3日(火) 【クラスメートと中華街に繰り出す】今日は、授業終了後に、クラスメートとカークランドハウスの中庭に集合して、中華街に繰り出した。顔ぶれは、日本人男性K君、台湾のビジネスマンE氏とC氏、日本人女性Mさん、K君のルームメ…

新古今の周辺(40)鴨長明(37)歌論(9)「幽玄の心」のある者

鴨長明は幾つかの場面を示して「幽玄の心」のある者とない者の違いを『無名抄』で述べているが、私としては藤原良経と藤原定家が詠んだ歌から「幽玄の心」とはどのようなものかを探ることにした。71近代の歌体 9鴨長明は【秋の夕暮れの空を見て】、【良き…

反グローバリズム〜EU離脱へ(2)

(2)映画「リトル・ダンサー」の主人公の父と兄の今を思う父も兄も炭鉱労働者という家庭に育ち、強い男になるためにボクシングを習っていたはずの11歳の男の子が、隣のバレエレッスンを見ているうちに段々バレエに惹かれて、遂にロイヤルバレエ団のプリ…

隠居のHarvard Summer School 留学記(19)

2004年7月30日(金) 【ドロップアウト】パリから仕事を抱えて参加していた美しい日本人女性は遂にドロップアウトした。仕事と授業を両立させることの難しさを彼女は事前に予想していなかったようだ。それは私も同じで、授業の合間にのんびりボストン…

反グローバリズム〜EU離脱へ(1) 

(1)反グローバリズム闘争2001年5月1日にLondonのホテルで宿泊手続きを終えた友人と私は荷物を部屋に放り込み、いざ、ブランド・ショッピングをと意気込んでリーヂェント・ストリートに足を踏み入れたのだが、どの店舗も申し合わせたように頑丈な板…

新古今の周辺(39)鴨長明(36)歌論(8)さて、幽玄の体となる

主題がいよいよ今の歌体(新古今風)の象徴ともいうべき幽玄の体に移ると、鴨長明の口調がこれまでのなめらかさから一転して曖昧さを増してきたことが『無名抄』の次の文章からも窺える。71 近代の歌体 8「今の歌体(新古今風)の趣については不十分なが…

上野の動物園で 

先日は若い友人の奨めもあって1963年に上京以来初めて上野公園を訪れた。で、私のハイライトは 思索するゴリラ お昼寝中のライオン お食事中の虎 人気の王様定年を機に競争社会から降りた隠居、動物園で飼育されることで生存競争から降りた彼ら、何やら…

隠居のHarvard Summer School 留学記(18)

2004年7月27日(火) 【プレゼンで「ラルフ・ネーダー」を取り上げる】今日の午前のIntegreated Classの授業で台湾ビジネスマンのC氏と組んでアメリカの消費者運動の大物リーダーだったラルフ・ネーダーをテーマにプレゼンを行った。この数日来私た…

新古今の周辺(38)(余話)『近代秀歌』に探る新古今体とは?

先回は幾つかの文献から「新古今体会得の要は古典知識と暗記力」と私なりの考えを述べたが、何故古典知識が要なのかを、藤原定家が源実朝の求めに応じて承元3年(1209)に書簡の形で送ったとされる歌論書『近代秀歌』から探ってみたい。『近代秀歌』は…

隠居のHarvard Summer School 留学記(17)

2004年7月24日(土) 【泣き言ではなく結果で!!】今朝は雨のせいと、日頃の寝不足から8時半頃まで寝てしまった。疲れが溜まっても自然に眠れるのは良い事だ。疲れ果てても眠れなくなるサイクルに陥ると危険だ。気温の寒暖差が相当激しかったときも…

新古今の周辺(37)(余話)新古今体会得の要は古典知識と暗記力

ところで先述の『無名抄』における今の歌体(新古今体)会得の難しさについての長明の文章は私によく理解できなかったので、短歌に縁遠い私にも具体的にイメージしやすい解釈はないものかと古書店を巡り次の2冊の文献に遭遇した。そこで該当部分を私自身の…

隠居のHarvard Summer School 留学記(16)

2004年7月21日(水)【書く事と話す事は異なる能力を要求されるのか】今日の午前のIntegrated Classの授業で、台湾人ビジネスマンC氏と組んで初めて「PEER EDITING CHECKLIST (PARAGRAPH)」を体験した。これは、2人1組でチームを組み、それぞれが…

新古今の周辺(36)鴨長明(35)歌論(7)今の歌体は会得し難く

さて今の歌体(新古今の体)と中頃の歌体の優劣論争は「今の歌体を会得することが如何に難しいか」に移り、その模様を鴨長明は『無名抄』で次のように述べている。71 近代の歌体 7先に述べたように、いかにも今の歌体を会得するという事は、和歌の基本的…

隠居のHarvard Summer School 留学記(15)

閑話休題(2)読解力を深める 1.書く事で深める午前のIntegrated Classでの、「Montana 1948」を教材として読解力を養う授業には感嘆した。書く事とディスカッションを組み合わせ、重層的に読解力を身につけさせるのだ。多分日本の学校ではここまで徹底し…

新古今の周辺(35)鴨長明(34)歌論(6)今の歌体は学び難く秀

今の歌体(新古今の体)と中頃の歌体の論争の主題が「どちらが学びやすく秀歌を得やすいか」に変わった事を鴨長明は『無名抄』で次のように述べている。71 近代の歌体 6先ず「今の歌体と中頃の歌体のどちらが詠みやすく秀歌を生みやすいか」との問いに対…

隠居のHarvard Summer School 留学記(14)

2004年7月16日(金) 【初めての多国籍チームによるプレゼン発表】昨日の午前の授業で、台湾人ビジネスマンのC氏、タイ人ギャルのLさん、そして私の3人で「国連」をテーマにしたプレゼン発表を行った。 一週間前にチームを結成して以来、まず、お…

新古今の周辺(34)鴨長明(33)歌論(5)新古今風も中古風も古

鴨長明は新古今の歌風が当時の人々にどのようにうけとめられていたかを『無名抄』で次のように記している。71 近代の歌体 5先ず、今の頃の歌風(新古今風)が新しく生まれたもののように思えるのはまちがっているのであろうかとの問いに対して、仮にそう…

隠居のHarvard Summer School 留学記(13)

2004年7月13日(火)【グループ活動中心授業の厳しさ】グループ活動中心の授業は受講する側にとっては厳しいものがある。先生対個人単位の授業であれば、自分が予習や課題の手を抜いて評価が悪くても自分が甘受すれば済むが、グループ活動では自分が…

新古今の周辺(33)鴨長明(32)歌論(4)古風を尋ねて幽玄の美

当時の歌人によって生み出された幽玄の歌風に対して、中頃の歌を良しとする歌人たちがどのように反応したかを鴨長明は『無名抄』で次のように述べている。71 近代の歌体 4歌の道がゆきづまるなかで、今の歌人は歌が世につれて詠み古されることを知り、あ…

隠居のHarvard Summer School 留学記(12)

2004年7月12日(月) 【週初めは散々】楽しいお買い物の週末が祟ったわけでもあるまいが、今週の出足は躓きから始まった。先ず、小説『Montana 1948』のP19〜P54の感想を[JOURNAL of Montana 1948]にまとめて提出するのが今朝一番だったのを明日と勘…

新古今の周辺(32)鴨長明(31)歌論(3)歌道の衰退

鴨長明は歌の道にも衰退期があった事を『無名抄』で次のように述べている。71 近代の歌体 3こうなってくると、拾遺集より後の歌のありようは一つの方向にまとまって長い年月を経るうちに、歌の趣向は尽き果て、歌の言葉も古びてゆくに従い歌の道は衰えて…

隠居のHarvard Summer School 留学記(11)

2004年7月10日(土) 【時間を産むさらなる工夫】新たに多国籍チームによるプレゼンテーションの準備が時間外に加わって私の時間はさらにタイトになった。何しろプレゼン発表までの土日を除く毎日の放課後に3人で顔を合わせて、コンピューターセンタ…

新古今の周辺(31)余話:勅撰和歌集の歩み

ここで『八代集』と称される勅撰和歌集の歩みについてお浚いをしてみたい。(1)『古今和歌集』最初の勅撰和歌集。20巻。約1100首を収める。 紀貫之・紀友則・凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)・壬生忠岑(みぶのただみね)が撰進。延喜5年(90…

新古今の周辺(30)鴨長明(30)歌論(2)歌風の変遷

71 近代の歌体 2大体、この頃の歌のありようと中頃のそれとの優劣を判じているのに、いつのまにか水・火のように対立するものの如く論じているのは納得ゆくものではありません。というのは、歌のありようは全て世の移り変わりに従って変わってゆくもので…

隠居のHarvard Summer School 留学記(10)

2004年7月9日(金)【プレゼンは組む相手を選ぶ事から】今日のMa先生の授業で2〜3人のチームで「UN(国連)」か「Civil Rights」のテーマで来週の水曜と木曜の午前にプレゼン発表を行う事が決決まった。チーム分けのために希望するテーマを話し合…