2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

157 後白河院と寺社勢力(115)遁世僧(36)法然(8)来世

藤原定家の『明月記』は建仁元年(1201)10月17日に九条兼実の娘で後鳥羽天皇の中宮・宜秋門院任子(ぎしゅうもんいんにんし)が出家した時に法然が戒師をつとめ、翌年正月28日の兼実の出家にも法然が戒師をつとめたことを驚きをもって記している…

外国と私(5)「ビザ」と「壁」

「東側」といえばお隣の中国に対するわが国のビザ発給はどうなっているかといえば、外務省は2011年9月1日付で中国人観光客向け査証(ビザ)発給要件を緩和する方針を打ち出しており、それについての同年8月10日・11日付の朝日・毎日・読売・産経…

後白河院と寺社勢力(114)遁世僧(35)法然(7)夢中面授

『観無量寿経』(※1)の「即是持無量寿仏名(念ずるとは阿弥陀仏の名をひたすら称えることである)」こそ三学非器の乱想の凡夫が往生できる道と確信した法然は、経蔵に籠もりあれこれの経典を搔き分け搔き分けして、遂に善導の『観無量寿経疏』(※2)から…

外国と私(4)ビザから見えた「東側」

現在では観光目的での90日間以内の滞在であればチェコもハンガリーもビザ申請を必要としないが、1995年9月中旬から11日間の日程でベルリン→ドレスデン→プラハ→ブダペスト→ウィーンを巡った旅行では、当時「東側」と称する国が含まれていたこともあ…

後白河院と寺社勢力(113)遁世僧(34)法然(6)観念か称名か

財もなく、読み書きも出来ず、毎日毎日を喰う事に追われる庶民と自らを含めた三学非器の凡夫が成仏できる法門はどのようでなければならないか、再び黒谷に戻った法然の求道は『無量寿経』(※1)の説く「阿弥陀仏の本願」にたどりつくまで25年も続いた。 …

外国と私(3)日米「ビザ免除」考

2004年にハーバードサマースクールに入学する際の学生ビザ申請でアメリカ大使館に赴いた経緯は既に述べた(http://d.hatena.ne.jp/K-sako+kankyo/20120320/1332249023)が、 1977年12月末からの年末年始休暇を利用したサンフランシスコ・ロスアン…