2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

反グローバリズム〜EU離脱へ(2)

(2)映画「リトル・ダンサー」の主人公の父と兄の今を思う父も兄も炭鉱労働者という家庭に育ち、強い男になるためにボクシングを習っていたはずの11歳の男の子が、隣のバレエレッスンを見ているうちに段々バレエに惹かれて、遂にロイヤルバレエ団のプリ…

隠居のHarvard Summer School 留学記(19)

2004年7月30日(金) 【ドロップアウト】パリから仕事を抱えて参加していた美しい日本人女性は遂にドロップアウトした。仕事と授業を両立させることの難しさを彼女は事前に予想していなかったようだ。それは私も同じで、授業の合間にのんびりボストン…

反グローバリズム〜EU離脱へ(1) 

(1)反グローバリズム闘争2001年5月1日にLondonのホテルで宿泊手続きを終えた友人と私は荷物を部屋に放り込み、いざ、ブランド・ショッピングをと意気込んでリーヂェント・ストリートに足を踏み入れたのだが、どの店舗も申し合わせたように頑丈な板…

新古今の周辺(39)鴨長明(36)歌論(8)さて、幽玄の体となる

主題がいよいよ今の歌体(新古今風)の象徴ともいうべき幽玄の体に移ると、鴨長明の口調がこれまでのなめらかさから一転して曖昧さを増してきたことが『無名抄』の次の文章からも窺える。71 近代の歌体 8「今の歌体(新古今風)の趣については不十分なが…

上野の動物園で 

先日は若い友人の奨めもあって1963年に上京以来初めて上野公園を訪れた。で、私のハイライトは 思索するゴリラ お昼寝中のライオン お食事中の虎 人気の王様定年を機に競争社会から降りた隠居、動物園で飼育されることで生存競争から降りた彼ら、何やら…

隠居のHarvard Summer School 留学記(18)

2004年7月27日(火) 【プレゼンで「ラルフ・ネーダー」を取り上げる】今日の午前のIntegreated Classの授業で台湾ビジネスマンのC氏と組んでアメリカの消費者運動の大物リーダーだったラルフ・ネーダーをテーマにプレゼンを行った。この数日来私た…

新古今の周辺(38)(余話)『近代秀歌』に探る新古今体とは?

先回は幾つかの文献から「新古今体会得の要は古典知識と暗記力」と私なりの考えを述べたが、何故古典知識が要なのかを、藤原定家が源実朝の求めに応じて承元3年(1209)に書簡の形で送ったとされる歌論書『近代秀歌』から探ってみたい。『近代秀歌』は…