2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧
透明水彩絵具で描くのは私の表現方法に合わないと長い間思っていたのだが、案の定、前回の「月島橋」は透明水彩絵具で行き詰まった作品を手持ちのカラーコンテ・パステル・色鉛筆・クレヨンを動員して仕上げに漕ぎ着けたものである。この体験を通して、多様…
次に、これも『新古今和歌集』(巻二・春下、一五四番)に入集している寂蓮の歌を採りあげたい。判者は釈阿(俊成)。 二百八十一番 左 有家朝臣 わぎもこが くれなゐぞめの いはつつじ いはでちしほの色ぞ見えける 【現代語訳:私のいとしい人の緋色に染め…
勝鬨橋を渡って隅田川沿いをぶらぶら歩いていたら道が右に折れて、月島橋にでた。江戸時代の風情を漂わせてホッとする眺めだった。
『千五百番歌合』とは後鳥羽院が主催した歌合で、先に述べた正治2年(1200)の『院初度百首』、同年の『院第2度百首』、及び建仁2年(1201)の『院第3度百首』を後に歌合として結審して判詞あるいは判歌を付して史上最大の歌合にしたもので、こ…