2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

後白河院と寺社勢力(103)遁世僧(24)大勧進重源(21)日宋

東大寺復興事業で大勧進重源に重用された宋人は大仏鋳造や大仏殿再築で中核を担った陳和卿だけではなかった。建久7年(1196)には大仏殿内の石像菩薩像や四天王像、および中門の石獅子の彫像では宋人石工(いしく)伊行末(いぎょうまつ)が手腕を発揮…

後白河院と寺社勢力(102)遁世僧(23)大勧進重源(20)結縁

平安時代後期に造像技法としての寄木造りが考案された事から仏像内に納入空間が生じ、願主や結縁者がそれぞれの願いをこめて願文や様々な品物を奉籠して信仰心を表現することが可能になった。 平成元年(1987)7月から東大寺南大門仁王尊像吽形の解体修…

後白河院と寺社勢力(101)遁世僧(22)大勧進重源(19)善知

東大寺大仏は聖武天皇の発願で天平勝宝4年(752)に創建されたが、それに先立つ天平12年(740)年、河内国大県郡(おおがたぐん)の庶民による寄進で造立・運営されていた知識寺の大仏を参拝された時「朕も造り奉らん」と決意されたとも伝えられて…