2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

橋の絵の前で足踏み 再び氷雨にもめげず

1) 橋の絵の前で足踏み私は勝鬨橋から隅田川を眺めるのが大好きなので風景を描くなら最初は「勝鬨橋」と決めていた。で、ハガキサイズ、F1サイズ、F4サイズと大きさを変えて鉛筆スケッチを重ねて、いざ色を乗る段階で足踏みすることになった。 ハガキ…

新古今の周辺(8)鴨長明(8) 師・俊恵(4)後鳥羽院のお墨付・

『新古今和歌集』のパトロンであり、かつ、事実上の編集者であった後鳥羽院は、歌論集『後鳥羽院御口伝』で源経信・俊頼・俊恵に至る三代の歌人を高く評価し、近き世の歌の上手について述べる導入部に俊恵の祖父・源経信を挙げ、「大納言経信(※1) 殊にた…

私はどれでしよう、楽屋裏のドラマ

1) 自画像事始め:私はどれでしよう? 「自画像は顔に自信のある人が描くもの」と思い込んでいたが、絵に造詣の深い友人の奨めで2B鉛筆を手に「自画像5分間スケッチ」を試してみた。顔を映した姿見と描く距離によって表情が異なる事、また、スケッチブ…

新古今の周辺(7)鴨長明(7) 師・俊恵(3)父・源俊頼を語る

鴨長明は彼の歌の師・俊恵が偉大な歌人であった父・源俊頼について語った話を『無名抄』にいくつか記しているが、その中から一つ紹介したい。27 貫之・躬恒(みつね)の勝劣「歌人でもあった三条太政大臣藤原実行(さねゆき)公が検非違使別当(※1)を勤…