2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

彼方の記憶(14)Sales Tax Holiday

先回に引き続いて2004年のハーバード大学サマースクール留学時のお話。サマースクール終了を一週間後に控えた8月15日、私が学生寮からケンブリッジに滞在している日本人の友人に電話をすると、電話口に出た彼女のご主人が「今日はSales Tax Holidayだ…

彼方の記憶(13)宙ぶらりんのドル小切手

2004年の定年退職直後にハーバード大学のサマースクールに短期留学した時は、大学の生協ともいえるCOOPを大いに活用した。初っ端から授業に必須の教科書・ファイル・レポート用紙などの文具一切、寮生活に必要な洗面具や諸々の雑貨、着替え用の衣類…

老前整理という家具のリストラ

居住区の「粗大ゴミ運び出し収集」という行政サービスを利用して、30年来愛用していた木目が自慢の「ハビタ」のロッカー・書棚・戸棚一式と「KOSUGA」のサイドボードを処分して、組立棚とキャスター付きの収納ボックスに切り替えた。これで、地震の時に転…

彼方の記憶(12)走る「うどん」のCM

2005年の師走も間近なある日、「あっ」という間の事だった。寒風吹きすさぶ品川駅の山手線のホームに、緑の車体に熱々湯気の立ちそうな「うどん」の写真を貼りつけた電車が滑り込んできたのは。しまった、呆然と眺めている間に写真を撮ればよかったと思…

彼方の記憶(11)ピカチュー飛行機

2006年のある日、秋晴れのさわやかさに誘われて羽田空港に行く。都営浅草線と京急乗り入れで、わが家からdoor to doorで45分。当時は羽田空港の再国際化を目指して拡張工事が相次ぎ半日で見終えるには広くなりすぎたので、全日空中心の第2旅客ターミ…

彼方の記憶(10)NYSEのロゴ入り名刺入

1986年のGWを利用して友人とアメリカ東海岸を旅行したのだが、初めてニューヨークの5番街に足を踏み入れた私を驚かせたのは、高級ブランドロゴ入りショッピングバックをぶら下げて闊歩していたのが日本人ばかりだったこと、ティファニー店内でショー…

新古今の周辺(53)源頼政(8)娘・二条院讃岐

わが袖は 潮干(しほひ)に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾くまもなし 【現代語訳:私の袖は、引き潮の時にも見えない沖の石のように あの人は知らないでしようが 悲しみの涙で乾くひまもありません】この歌は『小倉百人一首』で知られる二条院讃岐の作だが…