2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

後白河院と寺社勢力(127)遁世僧(48)法然(21)皇女も遊女

下図は『法然上人絵伝』の中でも最も艶やかな場面である。朝廷から流罪を命じられた法然一行の船が配流地讃岐への途次に播磨国の室の津に着いた時、当地で最も売れっ子と評判の遊女が小舟で近づき、「私は苦界に身を沈めて春をひさぐ生業。このような者が如…

後白河院と寺社勢力(126)遁世僧(47)法然(20)関東と専修

関東における専修念仏の広がりは、法然上人の生前中はそれ程ではなかったとする説が支配的であるが、現在までに確認されている法然の消息文(門弟の代筆を含む)37通通のうち、関東に関するものは、御家人の熊谷直実宛4通、津戸(つのと)三郎宛9通、大…

後白河院と寺社勢力(125)遁世僧(46)法然(19)平重盛の孫

『平家物語』は、平家興隆の礎となった平正盛から数えて忠盛→清盛→重盛→維盛に継ぐ嫡孫・六代の鎌倉幕府による処刑をもって「それよりしてぞ、平家の子孫は絶えにけり」と物語を終わらせている。 ところで話は飛ぶが、建暦2年(1212)正月23日、余命…

描く人願望(10)「お絵描き帳」’05 似顔絵にトライ

2005年7月12日の日経新聞(朝刊か夕刊か忘れた)の広告欄で桐島ローランドさんが登場している記事が眼に留り、始めて似顔絵を描いてみたくなった。この時は私の手と鉛筆がリズミカルに動いて、我ながら特徴を捉えていると思える仕上がりになった。 で…