2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

後白河院と寺社勢力(73)渡海僧(17)道元 3 サラブレッドの

3歳で父・源通親と、8歳で母・藤原伊子と死別した道元(幼名:文殊)は9歳で『倶舎論』を読んだと伝えられてているが、出家を志した栄西も8歳で読んだとされる『倶舎論』は、4〜5世紀ごろ西インドの僧・世親(せしん)によって著された30巻からなる…

後白河院と寺社勢力(72)渡海僧(16)道元 2 乱世の母

道元は正治2年(1200)の1月に、内大臣源(土御門)通親を父に、前摂政関白藤原基房(松殿)の娘・伊子(いし)を母に京の松殿の別邸で生まれた。 当時の貴族社会では生まれた子供は母方の家で育てられるのが一般的であったから、祖父の元房は孫をゆく…