隠居のHarvard Summer School 留学記(14)

2004年7月16日(金)
【初めての多国籍チームによるプレゼン発表】

昨日の午前の授業で、台湾人ビジネスマンのC氏、タイ人ギャルのLさん、そして私の3人で「国連」をテーマにしたプレゼン発表を行った。
 
 一週間前にチームを結成して以来、まず、お互いの癖の強い発音に馴れる事から始まった準備作業であったが、それでも、身振り、手振り、筆談を交えて意思疎通を図りながら何とかスピーチ原稿作成まで漕ぎ着けた。そして、本番では、姿勢正しくクラスメートの前に立ち、彼らに目を向け、論旨明快に、明瞭な発音で発表しなければならない。

結果は、集めた情報を整理しきれずプレゼン資料に丸写しだったり、クラスメートに目を向けるどころか俯いて資料を棒読みしたり、発音がはっきりしないと批評されたり、と、散々であったが、我らのチームの出来はクラスの中では中くらいだった。確かに時間不足、準備不足という心残りさはあるが、初めての多国籍チームで、初めて英語でプレゼン発表をしたのだ。よくやったと自分を褒めてやりたい。

カークランド・ハウスの中庭

2004年7月17日(土)
【公費留学も辛いよ!!】

待ちに待った週末、今日は、かねてから約束していた同じ寮のAさんとカフェテリアでランチを共にした。彼女は英語研修プログラムの高度なレベルDに属し、サマースクール終了後は、ボストン近郊にある大学でNGOの専門家を目指すべく修士課程に進むことになっている。サマースクールと大学院の授業料及び滞在中の生活費は全て勤務先負担とかで、私が羨ましいといったら、報告書を勤務先に提出しなければならないし、成績は全て人事に筒抜けで、いい加減な成績は許されないから、プレッシャーも大変だと言っていた。

広々としたカフェテリア

2004年7月18日(日)
【ボストンのバス事情】

昨夜は友人のSさんから夕食の誘いを受けて大ぶりの鮭のカマ焼きを御馳走になった。料理上手な彼女は仮の住まいのマンションにオーブンレンジを備えて充実した食生活をしている。焦げ目をつけてじっくり火の通った熱々の鮭のカマと冷やした白ワインは相性が良い。彼女に言わせるとボストンでは鮭のカマを食べる習慣がないので馴染みの魚屋に注文して格安で手に入れているとか。ボストンは海老、蟹、牡蠣、鮭、マグロなどの魚介類が豊富で、新鮮で、おまけに東京よりかなり安価なので魚好きには有難い街だ。

ところでSさん宅を訪ねるときはバスを利用するのだが、当地ではバスの時刻表はあって無きが如くで、バスが時刻通りに到着する事はほぼ期待できない。10〜15分遅れは日常で、早く着く事もあれば、間引きもあり、その事で乗客に対して何の予告も知らせもない。しかし、それを至極当たり前に受け止めているのが、ここの住民でもある。

他方で、バスの運賃は安くて90?、但し釣り銭は出ない。コインがない場合は(その方が多い)1ドル札を小さく折って狭いコイン入れに押し込む。他のバスに乗り換える場合は運転手に「transfer」と告げると追加料金なしでtransfer-ticketを渡してくれる。

ボストンのバス(入学ガイドより)