2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

後白河院と寺社勢力(36)坊さんに女とかけて「高利貸」と解く!

後白河院がパトロンとして描かせた幾つかの作品が見られると、「院政期の絵画展」を見るために、33度の炎天下を汗だくで奈良国立博物館に足を運んだ顛末は既に述べた(http://d.hatena.ne.jp/K-sako/20071121)。 中でも、悪趣味ぎりぎりながら目をそむけ…

後白河院と寺社勢力(35)「自力救済」と「小さい国家」

悪僧・神人や武力の輩に土地証書を寄進して、彼らの力を頼んで権利の代行を依頼する「寄沙汰」という自力救済が盛行した院政期とはどういう社会であったかといえば、中世が院政開始とともに始まったとの歴史観に立てば、それは正に激動の時代であったからと…

後白河院と寺社勢力(34)「寄沙汰」という自力救済

後白河院政期の終盤に発布した「建久の公家新制」で、悪僧・神人及び武勇の輩への私領の寄与を禁止し、土地証文の虚実を決し偽書ならば毀破することを命じたこと自体が、弱小開発領主の間で、所有の根拠となる券契・証文を有力者に寄進して、その力で土地訴…