2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

後白河院と寺社勢力(118)遁世僧(39)法然(11)衝撃の武者

さて、全ての仏教界を敵に廻しかつ朝廷並びに幕府から度々弾圧された「専修念仏」を立宗するに至った法然を理解する為にここで法然が生きた時代に眼を据えてみたい。 法然が生まれた長承2年(1123)は崇徳天皇の御世であるが、「公地公民制」に則った律…

描く人願望(3)「お絵描き帳」’74長崎 ビードロ・ロード

この道は「長崎ビードロ美術館」へ向かう道。勝手に名付けて「ビードロ・ロード」。横断歩道を渡ってすぐのところでエキゾチックで瀟洒な二階建ての「ビードロ美術館」と対面する。 美術館に足を踏み入れると、オランダ貿易の唯一の窓口として栄えた長崎を象…

後白河院と寺社勢力(117)遁世僧(38)法然(10)ラジカルな

『選択本願念仏集』(略して『選択集』)の選択は単に色々ある中のどれかを選ぶのではなく、専修念仏一行だけを選び取り他の一切の行を捨てるという窮めてラジカルな意味が籠められている。 それでは、一体どのような経路を経て法然は『選択本願念仏集』を結…

描く人願望(2)「お絵描き帳」’74長崎 ロシア料理 ハルビン

ロシア料理店なのに中国黒龍江省の省都「ハルビン」を店名にしているところが二重に異国情緒をかきたてる。当時は今や死後と化している「アンノン族」のホットスポットであり、その一翼を担っていた私たちもガイドブックに赤丸を記してワクワクしながら足を…

後白河院と寺社勢力(116)遁世僧(37)法然(9)『選択集』に

九条兼実の要望によってはからずも述作することになりながら、覧後は直ちに壁の底に埋めて人目に晒す事のないようにとの文章で閉じられた法然の『選択本願念仏集』(略して『選択集』)は、本人の意に反して入滅の年の建暦2年(1212)に開板された事で…

描く人願望(1)「お絵描き帳」’74長崎ホタル茶屋下車

「描く人願望」止み難く、遂に乏しい年金暮しのフトコロからやりくりして4月から週に一度デッサン教室に通い始めた。で、それを機にクローゼットの奥深く仕舞いこんでいた折々の手遊び「お絵描き帳」を取り出ししげしげ眺めてみる事に。 画面右上に「長崎 …