2024-01-01から1年間の記事一覧

独り善がり読書(23)2007.9.1 「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」(2)私の理解スケッチ

ベルリンの壁崩壊とIT革命が、資本が軽々と国境を越えるグローバル経済への移行を促進させたのであるが、ここで、私自身の読解力を確認するために、本書から把握した、私なりの「グローバル経済ラフ・シナリオ」を簡単に描いてみた。理解力不足による独断…

独り善がり読書(22)2007.8.27「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」(1)本書を読む経緯と読書ノート

(1)本書を読むに至った経緯 私は予てから、グローバル経済の本質について体系的に把握したいと思っていた。何故なら、①企業業績は好況なのに、労働者の賃金は上昇しない、②景気が回復したといわれて久しいのに何時までたっても金利が上がらない、③一億総…

独り善がり読書(21)2007.7.25 中国を多面から読む(2)「ニューズ・ウィーク・アジア版」と「日本経済新聞」から

(1)「ニューズ・ウィーク・アジア版」から このところ、「ニューズ・ウィーク・アジア版」が中国を扱わない週はないのだが、その中から、日本のマスコミからは見えてこない幾つかを紹介。 ① 2007年6月4日号 この記事は、「多くの国が近い将来中国が…

独り善がり読書(20)2007.7.25 中国を多面から読む(1)邱永漢、黄文雄、ジム・ロジャース、春江一也の著作から

経営コンサルティングを生業とする友人の「中国は大きすぎて実態が掴めないからビジネスの対象として考え難い」との言葉を、一方的に臆病者と決め付けるわけには行かなくなってきたようだ。 これまで、中国は、その国土の広大さと人口の巨大さ、経済成長率、…

独り善がり読書(19)2007.7.20「週刊東洋経済」から 所得再配分が後手に廻る中国

中国は私にとって相変わらず関心の的であるが、それも、高い経済成長率といった表面的なものではなく、その高い経済成長率の内側で、一般の人たちはどういう状況に置かれているかについて、知りたい気持ちの方が強い。 で、今回も「女性と仕事の未来館」のラ…

独り善がり読書(18)2007.7.3「週刊東洋経済」から グローバル経済下の新しい常識

恒例の鰻ランチを共にした友人と赤坂駅の乃木坂寄りで別れて、一路田町の「女性と仕事の未来館」ライブラリーへ。 そして、いくつかの雑誌に目を通した中から特に印象に残ったのは「週刊東洋経済」6月2日号の「定説逆転 経済の新常識」からの以下の2点。 …

独り善がり読書(17)2007.6.27 「お金と暮らし」をテーマにした雑誌の走り読み

JR田町駅近くの「女性と仕事の未来館」のライブラリーが気に入って時々通っているのだが、この日は「お金と暮らし」に焦点を当てた「日経ビジネス」、「PRESIDENT」、「クロワッサン」の特集記事だけを走り読みしたので、ここでは、私にとって参考になった…

独り善がり読書(16)2007.6.7 私の情報収集拠点だった「女性と仕事の未来館」

情報収集の場所として一般的に先ず思いつくのは地域の図書館であろう。私の場合徒歩5分圏に充実した区立の図書館があり、他にも徒歩10~15分圏に3館あるので恵まれた環境といえるのだが、最近は時間潰しに来ている人が目立ち、居眠りしている人や、ぼ…

独り善がり読書(15)2007.5.16「THE GIG ISSUE」との初めてであるが良い出会い

緑の多い街路の散策とスタバのコーヒーを満喫した後の、大気に涼やかさを感じる遅い午後のJR国立駅で「THE BIG ISSUE」を売っている60代のホームレスの男性に出会った。 そういえば、何時だったかNHKスペシャルで、自立あるいは自分の住いを持つために「…

独り善がり読書(14)2007.01.01 写真家土門拳を取り上げた日経新聞から~赤貧洗うが如き生活を突き抜けた細菌学者の大らかさ

私の2007年の幕開けは老眼鏡の弦のネジ外れで始まった。はて、面妖な。 実は、2006年暮の29日は友人からの到来物の中古小形テレビのアンテナ設置をするためにドライバーとペンチで腹ばいになりながら作業し、ついで、大晦日は急いで届けさせたアル…