2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

彼方の記憶(16)産業構造の転換を予測させる77歳女性の暮らし方

2008年9月のある日、夕食後のお茶を飲みながら、のんびりと友人から払い下げの古いテレビを見ていた時、食品スーパーの特売品ワゴンから肉の薄切りパックを手にした高齢女性が「これ半額にならないの?」と販売員に尋ねている場面に目が釘付けになった…

(30)下描きなし・三原色+白で描く(3)葱

(1)クロッキー帳に葱の色作りと試し描きをする。 (2)根元から上に向かって描き上げた1本の葱 (3)下絵に多色彩絵具の混色で彩色した2013年11月の葱の作品。 (※)絵具はHOLBEIN製の黄はカドミウム・イエロー・ディープ、赤はカドミウム・レッ…

(29)下描きなし・三原色+白で描く(2)人参

(1)クロッキー帳に人参の色作りを試み、人参を試し描きする。 (2)1本の人参を描き上げる。 (3)下絵に多色彩絵具の混色で彩色した2014年1月の作品 (※)絵具はHOLBEIN製:黄はカドミウム・イエロー・ディープ、赤はカドミウム・レッド・ライト…

新古今の周辺(57)寂蓮(4)歌人・中務少輔定長(1)歌仲間

藤原定長が出家して寂蓮と称するのは彼が34才の承安2年(1172)頃とされているが、その頃の花壇で中心的な役割を果たしていたのは『詞華集』(※1)を撰進した藤原顕輔やその息子の清輔・重家・顕昭・李経などの六条藤家(※2)であり、後に日に彼ら…

(28)下描きなし・三原色+白で描く(1)林檎

これまで水彩絵具の混色理論を知る試みを何度か重ねてきた。http://d.hatena.ne.jp/K-sako+kankyo/searchdiary?word=%BA%AE%BF%A7 http://d.hatena.ne.jp/K-sako+kankyo/searchdiary?word=%BF%E5%BA%CC%B2%E8が、実際の場では、最初に下描きをし、その上に数…

新古今の周辺(56)寂蓮(3)煌めく天才相関図

『尊卑分脈』(※1)によれば、定長(寂蓮)は久安年間(1145〜1150)の末頃、藤原俊成の養子になっている。俊成には既に嫡男の成家がいたが、彼に歌道の御子左家(※2)を継がせるのは無理と見切りをつけ、当時12、3才ながら歌才の萌芽を見せ始…