2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

彼方の記憶(3)嵯峨野民宿「厭離庵」の一幕

「物語 京都の歴史」脇田修・脇田晴子著(中公新書)は平安京以前の京都から平安京、鎌倉・南北朝・室町・安土桃山・江戸時代を経て幕末にいたる京都の移り変わりを権力者と市井の人々に焦点を当てて描いたものである。 「院政期」に深い関心を抱く私がこの…

彼方の記憶(2)ミケランジェロ還暦後の快挙

「The Sistine Chapel A Glorious Restoration」は前回と同様にBook-of-the-Month-Clubの特典で入手した一冊である。(http://d.hatena.ne.jp/K-sako+kankyo/20161217/1481942408)この美術書は、バチカン美術館と当時のイタリア在住の日本人写真家、岡村崔…

彼方の記憶(1)ヒラリー・クリントンの置土産

アメリカが本拠地の書籍割引販売を売り物にした「Book-of-the-Month-Club」を活用していた事がある。2ヶ月に1度の頻度でカタログが届き、その中から気に入った本を選び、申込書を航空便で送るとクレジットカードで決済し、注文した本は太平洋を波に揺られ…

新古今の周辺(48)源頼政(3)京武士歌人

平安時代に台頭した武士階級の中でも早くから京に昇り、いち早く公家貴族と積極的な接触を図り、強い絆を築いたのは源満仲の子、頼光・頼信ら清和源氏であった。【源頼政の直系略図】 源満仲→頼光→頼国→頼綱→仲政→頼政→仲綱なかでも源頼光が進出した中央政界…

レタスの塩昆布巻

私が20代の後半だったから1970年頃か、女友達3人と南房総の御宿海岸に海水浴に行った。私は金槌なのだが、浮き輪につかまって海水に漂うのも、何処までも広がる砂浜に寝そべるのも大好きで、それだけでOL生活のストレスは消えてゆく。何しろ若かっ…

(24)野菜のお話(5)レタス

新古今の周辺(47)源頼政(2)歌合

源頼政は大小取り混ぜて様々な歌合に積極的に参加して歌人としての名を広めたとされているが、そのなかでも主なものを挙げると下記のようになる。1 丹後守為忠朝臣家百首 2 木工権頭為忠朝臣家百首 3 右衛門督家歌合 久安5年6月 4 中宮亮重家朝臣家歌…