2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

元はパン屋?さん 先端から遠く離れて

1) アトリエから:元はパン屋?さん 都心でも大きな通りを1本入ると懐かしい光景に出合う。この建物もそんなひとつ。白地の看板にバランスの悪い配置で「パン」と朱書きしている。元はパン屋さんだったのか、それともパンも売っているお店だったのか判然…

新古今の周辺(20)鴨長明(20)瀬見の小川(2)生死の余執

11 瀬見の小川のこと(後半)その後、長明が賀茂社奉納歌合で「瀬見の小川」を詠んだことを知った禰宜の鴨祐兼(※1)から「『石川や・瀬見の小川』のような由緒のある歌は晴れやかな歌合か、国王や大臣などの御前で詠進すべきもので、大して意義のない歌…

絵で見る暮しの断片 見知らぬ「同好の士」

1) アトリエから:絵で見る暮らしの断片(1) ホームカフェ 何をトチ狂ったか、珈琲粉を買ったつもりで袋を開けると中から豆が現れた。その200グラムの豆を無駄にしたくなくて買ったのが左のコーヒーミル。セラミックの刃、スタイリッシュなデザイン、手…

新古今の周辺(19)鴨長明(19)瀬見の小川(1)ドタバタ判定

鴨長明の『無名抄』には歌合で長明が詠んだ「瀬見の小川」についての判定のドタバタとその余波が描かれているので、まず歌の判定を巡るドラマから紹介したい。11 瀬見の小川のこと(前半)源光行(※1)が主催した賀茂社(※2)奉納の歌合に参加して「月」…