独り善がり読書(15)2007.5.16「THE GIG ISSUE」との初めてであるが良い出会い

 緑の多い街路の散策とスタバのコーヒーを満喫した後の、大気に涼やかさを感じる遅い午後のJR国立駅で「THE BIG ISSUE」を売っている60代のホームレスの男性に出会った。

 

 そういえば、何時だったかNHKスペシャルで、自立あるいは自分の住いを持つために「THE GIG ISSUE」を売っている人たちと彼らを支援する人々を報じた番組を思い出した。拳を振り上げた怒りではなく、観る者をしみじみとさせる説得力のある番組だった。

 

 男性に「幾らですか」と声をかけると「200円です」との返事があり、私は200円を支払い、帰路の電車内と自宅での夕食時にじっくりと眼を通した。

 

 

以下は駆け足の記事紹介と私の感想です。細かい字は読み取り難いので、写真のイメージから雰囲気を感じて貰えばと思います。

 

1.巻頭を飾るのは地域雑誌「谷中・根津・千駄木(通称・谷根千)」編集人の森まゆみさんの近況インタビュー。彼女は練達の文章で私を魅了する作家ですが、新たに踏み出した暮らしが私を羨ましがらせます。

 

 

2.派遣と言う働き方を選んだ女性たちに焦点を充てているが、昨今のマスコミのヒステリックな取り上げ方ではなく、グローバルな視野と歴史を統合して、透明度の高い文章で問題点を浮き彫りにしているのが見事。

 

 

 

 

 

 

3.「今月の人」欄はOB販売者が登場する。今回は大阪の京橋駅前で3年間「THE GIG ISSUEの」販売をして、この春から清掃の仕事を得て自立を果たした男性のインタビュー。人生は色々あることを知る。

 

 

4.「THE GIG ISSUE」販売者のホームレスが身の上相談の解答をするユニークな「ホームレス人生相談」。人生のどん底を経験すると透徹した視点を持つのでしようか。