独り善がり読書(18)2007.7.3「週刊東洋経済」から グローバル経済下の新しい常識

恒例の鰻ランチを共にした友人と赤坂駅の乃木坂寄りで別れて、一路田町の「女性と仕事の未来館」ライブラリーへ。

 

そして、いくつかの雑誌に目を通した中から特に印象に残ったのは「週刊東洋経済」6月2日号の「定説逆転 経済の新常識」からの以下の2点。

  

 

(1)定説は通用しない!!これが経済の新常識から

    「これまで企業業績が好調であれば給料も上がったが、これからは簡単に上がら

   い」

          ↓

   企業収益のメカニズムが人件費抑制などのコスト削減からなりたち、さらに経済

   のグローバル化のもとで、海外の設備投資増強や株主への還元に収益を充てざる

   を得なくなってきている。

 

(2)ノーベル賞経済学者「ポール・サミュエルソン」へのインタビュー記事から

   「グローバル化による利益は労働者階級には配分されない」

            ↓

  貿易から生じる利益は自動的には労働者には行かないので、貿易によって一人当た

  りのGDPが上昇しても上昇分は自動的に配分されない。従って、グローバル経済

  は国内の中間層と労働者階級には痛手をもたらす。

 

これらの記事から、グローバル経済の恩恵に浴するのは企業の従業員ではなく、経営者か株主などの投資家である事が見えてくる。