隠居Journal:神保町と私(8)回想(8)2011年11月「年7分2厘5毛」に目が釘付け

友人と週末に神田で飲む話になり、それではその前に、久し振りに神保町の古書漁りと、既に廃刊になった学燈社発行の『國文学』のバックナンバーが揃っている水道橋駅近くの「日本書院」で書棚をかき分けて、何とか目当ての三冊取り出して購入し、勇んで何時ものスターバックスに腰を下ろして読み始めたのだが、その時、はらりと落ちた古めかしい一枚の名詞。

キャッチコピーの<年7分2厘5毛>に目が釘付け。公社債投信で、一年で7.25%も利息がつく時代があったのだ。

 

そういえば若かりし頃に仲の良かった友人が、母親から譲られた家を2千万円で売却して、その売却金を定期預金にすれば年6%の金利で家賃が賄えるから元金は減らない、と言って、要町駅近くに賃貸アパートを借りて、当時の私が住んでいた賃貸アパートより優雅に暮らしていたが、その後どうしているかな。

確かに元金2千万円で年利6%なら利子は120万円だから、家賃10万円の賃貸アパートなら1年間の家賃が賄えたのだ。

因みにこの名詞が挟まれていたのは昭和45年10月発行の『國文学』でした。