80歳の追想(39) アメリカ・カナダ旅行 ⑭ 1986 ニューヨーク 「オペラ座の怪人は3年先まで売り切れ」と言われ、『Mr.レディ Mr.マダム』を基にした「ラ・カージュ・オ・フォール」を観る

 

(写真は当時のブロードウェイの劇場上演リスト)。

 

今回の私達のニューヨーク旅行は3泊の滞在で、主要な目的は、美術館探訪、ニューヨーク証券取引所の見学、そして、当時の日本でも大評判になっていたミュージカル「オペラ座の怪人」を見る事がであった。 

 

そこで、私達は五番街を後にしてブロードウェイのチケット売場に行き、「オペラ座の怪人」のチケットを申し込んだのだが、販売スタッフから「3年先まで全席売切れ」といわれて唖然とした。 

 

それでは仕方が無いので、私たちはまだ観ていなかったが、当時、帝国劇場で、ゲイの夫を岡田真澄、ゲイの妻を近藤正臣が演じて大ヒットしていたミュージカル『Mr.レディ Mr.マダム』をベースにしたコメディミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール(La Cage aux Folles)」のS席を50ドル前後で購入して、夕食後に劇場に足を運んだ。 

 

ゲイの夫と前妻の間に生まれた息子が婚約者を伴ってゲイ夫妻を訪れることになり、それを前にして、そわそわしたり、あれこれ気を遣ったりするゲイの妻(Mr.マダム)の母性愛がしみじみと感じられて、私はこのミュージカルで、ゲイ男性の妻のパートナーの息子への母性愛の深さを知って感動した。

また、それ以上にゲイの妻の母性愛を表現する男性俳優の苦労を感じたりもした。