1) レッスンから
今回は法螺貝をモチーフにしました。殻を覆う流れるような動きを表現してみたかったからです。
描き始めの形を決めたところ。
完成図。今回は9回目のレッスンで仕上がるという長丁場になった。その間、自分では何度も完成と思ったが、講師の指摘で大いなる工夫の余地があることを知る。
2) 描かなきゃ食えないものたち
今回から野菜の枠を取っ払って「ものたち」と対象を広げます。
リンゴ。「陽光」という同じ種類なのに色が異なっているのが面白い。
ベランダで干した白菜。旨味が凝縮するだけでなく、冷蔵庫での保存がきく。
芽キャベツ、一つ一つ個性がある。
根生姜。身体を温めてくれる。
種を取り除いたカボチャ。
小豆と煮た「いとこ煮」、味付けは少量の塩だけでおいしい。
ミニトマト。見れば見るほどかわゆい。
3) チケットは誘う(1)洛外洛中図
何時頃からか美術館のチケットを栞代わりに使うようになって結構溜まってきたので、幾つか取り上げてチケットにまつわるお話を展開することに。
上図は今年の晩秋に東京国立博物館で開催された「特別展京都」のチケットです。「洛中洛外図」の展示があると何はさておいても駆けつける私です。
田舎育ちゆえ「雅」への憧れやみがたい天下人や大名が競って描かせた「洛中洛外図」は二条城や清水寺を始めとする洛中のランドマーク、祇園祭礼図、皇女の輿入れ行列など絢爛豪華な画面が見ものですが、私が一番好きな画面は作るのも女、売るのも女と働く女を生き生きと描いた「扇屋軒先図」です
平清盛が強引に進めた日宋貿易(http://d.hatena.ne.jp/K-sako/20110209、http://d.hatena.ne.jp/K-sako/20120128)以来、海外における京の美術工芸品の評価は高く、南宋貿易が盛んになった中世では扇は外貨稼ぎのトップでした。
上図は1993年末から三越本店で開催された「平安遷都1200年記念おもしろの花の京展」のチケットとそのカタログのから引用した「扇屋軒先図」です。