ファッション・アイテム 直火主義からレンジ主義へ

1) アトリエから:絵で見る暮らしの断片(3)
今回の「絵で見る暮らしの断片」はファッション・アイテムを取り上げた。

(1) クロップド・カーゴ・パンツ


最近外出時にデイパックを背負う事が多くなった。歩く時に背筋がピンと伸び、両手が空いて甚だ快適なのだが、鍵、定期、財布、ハンカチ等の出し入れの度にいちいち背中からパックを降ろすのが煩わしかった。

そんな時、両膝上に大きなポケットが付き、丈が短めのクロップド・カーゴ・パンツなるものを見つけて、今では鍵やパス入れを膝上の大きなポケットに納め、スニーカーで足さばきも軽く街歩きを楽しんでいる。

・クロップド・パンツ(cropped pants):
クロップドとは「切り込まれた、切り取られた」の意で通常は6〜7分丈のパンツを指す。

・カーゴ・パンツ(cargo pants):
貨物船で荷役作業などに従事する人たちが使っていた作業用ズボン。 生地の厚い丈夫な綿布で作られ腰をかがめた時も物の出し入れがしやすい、膝上の左右に大きなポケットが付いているのが特徴。 6つポケットがあるため6ポケットパンツとも。

(2) ニット帽

ヘアダイを止めたので当面の黒とシルバーグレーの斑(まだら)頭隠しにニット帽を着用する事にし、バーゲンセールを利用して素材・色・デザインの異なるニット帽を数枚買い揃えた。

鏡の前であれこれ被り方を工夫してみると、斑毛隠しだけでなく洒落れたファッションアイテムとしても使える事が分った。特に風の強い日の外出には強い味方だ。


  
  

2)直火主義からレンジ主義へ

前回はガスコンロが故障した直後のドタバタを述べた。具体的には8月1日(土)夕食仕度の時に故障し、部品を取替えて原状回復したのは8月10日(月)の夕食前だった。足掛け10日間ガスコンロ無しの暮らしを強いられたのだ。

その間にカセットコンロの設置と炊飯器の購入で当面を凌ぐ事にしたのだが、軽量で足場が不安定なカセットコンロで揚物・煮魚・焼魚・炒め物をするのは危険極まりない。

そんな情況で、農薬・添加物への許容レベルが高い私にスーパーやコンビニの惣菜は問題外で、冷蔵・冷凍庫に溜まった宅配食材の消化が待ったなしの課題となってきた。

日頃は直火主義者で冷凍ご飯の解凍と野菜蒸を除いてレンジを軽視してきた私だが背に腹は代えられない。特に、大好きな煮魚・焼魚をレンジで何とか作れないかと、クックパットのレシピを参考に自己流で幾つか魚料理を試してみた。

・骨付鮪の照焼:
下味をつけた骨付鮪を容器に並べて表2分、裏1分、レンジで加熱。鮪の身が骨から綺麗にほぐれ身も柔らかだった。

ノルウェーサーモンのレンジ蒸し
 軽く塩を振ったサーモンを容器に並べて表1分30秒、裏1分加熱。半分はそのままで食べ、残りは身をほぐしてレーズンと純米酢に漬込み、翌日はレンジでチンしたキャベツ・人参と共にマヨネーズで和えてみたが彩(いろどり)もきれいで洒落た味がした。

・即席冷やし中華
 無印の胡麻ダレ付の即席冷やし中華。レンジでチンしたシーフードミックスとキャベツ、そしてミニトマトをトッピングした。シーフードミックスから出た茹で汁を胡麻ダレに加えたので味わい深い一品となった。



魚は脂が多いので、小さな蒸気穴が付いた厚さ3センチ程の下図のようなレンジ調理容器が周囲に油を飛び散らさず美味しく仕上がるようだ。

これまでの私は、白米は文化鍋、玄米は圧力鍋と直火に徹してきたが、コンロ故障で窮地に陥り、打開策として軽んじていたレンジ調理を試みて、馬鹿にしたものではないと見直す事になった。

理由はいろいろあるが、何と言っても暑い夏に火を使うのは辛い。レンジでこの辛さから幾分なりとも解放されるという事が分ったのだ。