１） アトリエから：元はパン屋？さん
都心でも大きな通りを１本入ると懐かしい光景に出合う。この建物もそんなひとつ。白地の看板にバランスの悪い配置で「パン」と朱書きしている。元はパン屋さんだったのか、それともパンも売っているお店だったのか判然としないが、屋上のえもいわれぬ構築物とあいまって捨てがたい風情だ。
２） 先端から遠く離れて
通信会社から私の使っている携帯電話機が今年の１２月１日から使用不可になるとの通知を受けて４カ月近くになる。これは総務省が定めた携帯電話などの電波強度等に関する規制の改正に伴うもので、私に否応の余地はないが後継機種選びが進んでいない。
使っているのは2003年10月に購入したNOKIA製で、通信会社はvodafoneだった。笑ってしまったのは、家電量販店で購入して家で使ってみたら都心にもかかわらず我が家は電波の届かない領域だったこと。
数年後にNOKIAとvodafoneが日本から撤退したにもかかわらず今まで使い続けたのは、自宅に固定電話を備えている事、PCと携帯をUSBケーブルで繋げばMicrosoft Outolookの予定表・住所録・メモ・To-do listの同期が可能だったからである。小さな携帯の画面を見ながら親指でコチョコチョ入力するのは老眼鏡を使う身には苦痛だ。
当時の私にとっての携帯とは、外出先での通話機能、デジタル手帖機能、デジカメ機能の三つが揃っていれば十分で、デジカメの解像度が80万画素でも支障はなかった。
また、携帯とインターネットを接続しなかったのは、私の主体の情報機器はあくまでもＰＣであり、さらに、常に誰かと繋がる必要性を端から感じていなかったからである。
通信会社は後継機として魅力的な価格を提案してスマホを推奨して来たが、私が求めているのは通話とデジカメ、そしてMicrosoft Outolookの同期機能を備えた携帯電話だが、最後の条件が満たされないとすれば切り捨てるしかあるまい。
定年退職して隠居暮らしの身に、出先で、直ぐに日程調整をしなければならない事態がそれほどあるわけではなく、帰宅後PCを立ち上げて予定表を確認をし、メールで連絡すれば事足りる。
忙しがる必要はどこにもない！！！。
