隠居のHarvard Summer School 留学記(9)

2004年7月8日(木)

【日本人グループでディスカッションすると!!】

Work-shopで初めて日本人だけでグループ討議を行った。めぐり合わせでたまたまそうなっただけなのだが、顔触れはここ数か月アメリカに滞在して英語学を学んでいる20代後半のM君と関西の大学院生Y君と私。

3人は初めのうち互い顔を見合わせていたが、日本人だけの気楽さから自然に日本語で会話が始まり忽ちMa先生から「英語で話すように」と一喝された。で、何とか英語で議論をしようとするのだが結局「アー」とか「ウーン」で言葉が詰まり、まどろっこしいのでまたまた日本語の会話になりMa先生から再三「日本語で話すように」と注意される始末。

私の独断かもしれないが日本人は英語に対して屈折した感情が他の国の人より強い。と、同時に日本人同士だと「下手な英語を知られたくない」という見栄と照れがまじりあった複雑な思いがあり、それにレベルの低さが絡んで日本人だけで英語で議論するのはなかなか難しいと思った。

そういえばサマースクール修了後に元の同僚で国際ビジネスを教えている教授と会った時、彼女は全て日本人の社会人で編成されたクラスで英語の授業をしているがなかなか上手くゆかないとぼやいていたが、あの時の体験を思い出して私はさもありなんと思った。

(下図はカフェテリアでのイベントのお知らせ)

【手抜きではなく優先順位で】

放課後に先のグループ討議のメンバーの2人の日本人男性と台湾人ビジネスマンのC君と私の4人で、コーヒーが美味しいと評判のカフェに陣取って寛いだ気分で色々お喋りした。

皆一様にHard-Studyに圧し潰されそうになって、そろそろやるべきことに優先順位をつけて時間とエネルギーを配分しなければと考えているのが分かった。確かに、全ての課題に万遍なく全力で対応していると体力が続かないから優先順位をつけて時間とエネルギーを配分するしかない。

私にとっての最優先課題はとにかく身体を引き摺ってでも全ての授業に出席する事であり、次に優先すべきは、writing-skillの習得に係わる全ての課題・宿題に力を注ぎたい。

何故かといえばMa先生は私が提出した宿題・課題の全てに注意深く目を通し丁寧な添削をして戻してくれる。その結果、添削・再提出を繰り返すごとに自分の力が着実に身についてくるのが実感できるのだ。

1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と回を重ねるごとにこんなに確実に自分の力が伸びているのを自覚できるなんて初めてのことだ。

帰国後は隠居暮らしをしながらブログ発信を目論む私にとってwriting-skillを向上させておくことは重要だ。別に英語で文章を書かなくとも、書くことをこれからのlife-workにしたい私にとって今学習していることが文章力の向上に繋がることは間違いない。
どこで、何の手を抜くかは自分自身に跳ね返ってくる問題でもある。折角高い授業料と旅費を支払ってはるばるアメリカまで来て(そのために休職や退職した人もいる)、とにかく厳しいからと、手を抜く事を先に考えたら、結局後には何も残らない。

(下図は厳しくも贅沢な添削の数々)