2018-02-15から1日間の記事一覧

新古今の周辺(73)寂蓮(20)仙洞歌壇(5)『正治院初度百首』

次に『新古今和歌集』(巻第五 秋歌下 469番)に採られてもいる寂蓮の秋部の「露」を歌材に詠んだ次の歌を採りあげたい。 物思ふ 袖より露や ならひけむ 秋風吹けば たへぬものとは 【現代語訳:露は物思うわたしの袖の涙から習ったのだろうか。秋風が吹…