老前整理という家具のリストラ

居住区の「粗大ゴミ運び出し収集」という行政サービスを利用して、30年来愛用していた木目が自慢の「ハビタ」のロッカー・書棚・戸棚一式と「KOSUGA」のサイドボードを処分して、組立棚とキャスター付きの収納ボックスに切り替えた。

これで、地震の時に転倒した家具の下敷きになる懸念や、自分の死後に重量家具の処分で周りの人に迷惑をかける心配が消えてほっとしている。

還暦を過ぎた頃から、気力と体力のあるうちに重くて丈のある家具は処分して組立棚とキャスター付き収納用具に切り替えたいと思っていた。隠居暮らしになれば、会社員時代と比較して衣類や生活用具もそれほど必要では無くなる。

しかし、居住区の粗大ゴミ処理は指定の時間までに玄関先まで運んでおくことがルールなので、気力はあっても体力の無い身としては如何ともしがたく、また、馴染みの無い業者を家に入れるのも不安で、悶々としていたのだった。

ところが、近年「65才以上の高齢者や体に障害のある方」の世帯で、「近くや区内に家族や手伝いを依頼できる人がいない方」を対象に「粗大ゴミの運び出し収集」という行政サービスが始まったので、思い切って昨年と今年の二回に分けて全ての重量家具を処分したのだった。

私としては、この機会に収納規模を縮小することも念頭に置いて、不要品を思い切って処分したのだが、いざ、終わってみると身も心も軽くなって解放された気分になった。

下図は組立棚とキャスター付き収納用具でまとめた部屋の一部。壁に処分した家具の痕の汚れが残っている。

ところでこの家具の大リストラは、キャスター付きの収納用具を移動させれば、部屋の隅々まで掃除が可能になっただけでなく、掃除自体が良い運動になるというおまけ付きとなった。

改めて居住区の「粗大ゴミ運び出し収集」サービスに感謝している。