隠居のHarvard Summer School 留学記(13)

2004年7月13日(火)

【グループ活動中心授業の厳しさ】

グループ活動中心の授業は受講する側にとっては厳しいものがある。先生対個人単位の授業であれば、自分が予習や課題の手を抜いて評価が悪くても自分が甘受すれば済むが、グループ活動では自分が手を抜いた結果はグループ全員に跳ね返る。そのためには十分な予習で事前に内容を把握して授業に臨まないとメンバーに迷惑をかけることになる。これが怖いというか。

とはいえ、私よりは遥かに英語力の高い面々と煮えたぎる同じ釜に放り込まれて勉強する機会はめったにないので、drop-outするのではないか、と、悶々として残り50日間を過ごすのはもったいない。後で振り返って「あの時頑張っていればよかった」と後悔しても始まらないのだ。

Harvard yardでのアイスクリームフェア:無料で美味なアイスクリームが食べられた。

2004年7月14日(水)
【Facilitatorに助けられて】

明日の午前の授業は初めてのプレゼン発表なので、それの準備と、溜まっているhome wrok、そして後回しにしていた復習をするために今朝は3時半に起きて集中学習をした。

それらの学習とは別に、授業で配布される教材や印刷物、先生から添削されて戻ってくるpaper、私が書き散らすノートが溜まりに溜まって、授業中に必要資料を直ぐに取り出せない、寮でも書類探しに時間を取られる状況になったので、ここで一度全ての資料を組織的にファイルし直した。

そんなあれこれが溜まり溜まって、このところ私は苛々しているようだ。今日は夕食時に、一番目にカフェテリアに並んだのに、何を焦ったか、熱々のミートソースをスプーンで取り分ける時にお皿からこぼし、手に軽いやけどをし、さらには、周囲を汚してスタッフと後に続く学生に迷惑をかけてしまった。あーあ!!

このところヨレヨレ状態の私だが、担当のMa先生が根気よく励ましてくれる。彼女は私がレスポンスの早い会話をこなせないこと、文法に明るくないことを良く知っている。そのため、私が的外れな発言をして授業の足を引っ張った時や、失語症に陥った時など、必ず私の背中をそっと押してくれる。

そういえば、Ma先生は、最初の授業の自己紹介で、自分の役割を「InstructorというよりもFacilitatorと表現したほうが適している」と言っていた。Facilitatorか、なかなか含蓄のある言葉だ。つまり滑らかに進行させる役割を果たす人なのだ。Ma先生は時には汗をかきながら、時には楽しみながら、熱心にその役割を果たしている。

Harvard yardでのイベント