隠居のHarvard Summer School 留学記(2)

2004年 6月28日(月)

【レベル分けテスト】

昨日のEnglish Language Programのレベルテストの結果はEDCBAの五段階の下から二番目のBだった。こんなものかと思う反面、もう少しインストラクターの注意事項をよく聞いて時間配分をしていれば、Cくらいになれたかもしれないという思いもある。いずれにしても試験途中にトイレに立って席に戻る時に迷ったのは敗着だった。

とは言え、私はここに競争をするために来ているのではなく自分が納得できる学習をするために来ているので身の丈に合ったレベルのクラスが望ましいと考え直す。自分の実力よりも高いクラスに組み入れられ、背伸びした状態で2ヶ月近く授業に参加するのは心身共にきつい。

それに何と言っても世界トップブランドのハーバードだ。すり鉢状の広い試験会場を見渡してものんびりとお客様気分で参加している学生は皆無だ。現役の学生にしろ、ビジネスパーソンにしろ、授業料と渡航費を考えれば安くない出費だ。中にはサマースクールで英語力を強化してそのままビジネススクールロースクールへ進む人もいるであろうし、職場に戻って高いポジションを目指す人もいようが、多くの学生にとってここへの参加はキャリア開発への先行投資の意味を持っている。

スクール終了後はのんびり隠居生活をおくろうと目論んでいる私は、ここにいる間だけでも授業の足を引っ張らないように頭を切り替えた方が良さそうだ。

地下のホールでレベル分けテストが行われたサイエンスセンター


【Zero Absence Policy】

 昨日の入学手続きで配布されたガイドブックに目を通していて「Zero Absence Policy」の文字にぎょっとした。つまり、学校当局は学生に全授業の出席を要求し、欠席として認めるのは病気かケガが原因でしかもハーバード病院医師の診断書を添付した場合のみと規定している。私の英語力で医師に診断書を書いてもらうなど考えるだけで気が重いので、多分風邪をひき、熱が出てもドラッグストアの薬で凌いで出席するだろう。となると、学費に含まれている110ドルの保険料は掛け捨てか。

Zero Absence Policy(上)と欠席届(下)

     

          
【ドレスダウンがHarvard流】

ついに私もゴム草履を買った。お陰で足の蒸れとソックスの洗濯から解放されて一石二鳥だ。当初の私の通学スタイルは半袖の綿シャツに足首丈の綿パンツ、それにソックスとスニーカー姿であったが、キャンパス内を見渡すと女子学生は胸が大きく開いた丈の短いタンクトップに股上の浅い短パン、男子学生はTシャツに綿の短パン、そして何れもゴム草履でぺたぺた歩いている。ここで着る物にお金をかけている女子学生は日本人を含むアジア系だけ。