秋の果物が始まる、SNSと容疑者

 
1) 秋の果物

かつては立春から数えて210日目に当たる9月1日頃を「にひゃくとうか」と称し、台風襲来を警戒しつつも秋の訪れを感じさせる節目としてきたが、台風接近の影響で今日は一日雨、10月になっても一向に秋らしさが感じられない。が、しかし、味覚は確実に秋の実りを楽しめる果物のシーズンが到来したので幾つか描いてみる事にした。

(1)刀根柿

トップバッターは寅さんのようなゲタ顔の刀根柿。栄養豊富で濃厚な甘さがついつい手に取らせる。



(2)二十世紀梨

 数多の種類がある梨の中でも一番瑞々しい二十世紀梨、皮を剥いている間にも芳醇な果汁がぽたぽたと滴り落ちて勿体ないくらい。顔を近づけて寄合をしている場面に見立てた。



2) SNSと容疑者の顔写真

今は「物の所有」よりも他人から認められ事に価値をおく「承認要求」の時代とか。Face Book等SNSソーシャル・ネットワーク・サービス)を活用すれば一瞬にして幅広い人たちに自分の存在を知らせる事が出来る。だからと言って他者から自分が承認されたかは別だが。

そのSNSに自分で発信した自分の顔写真が犯罪の容疑者になった時にいともた易くマスコミに活用される。本来、容疑者にとって面が割れる事は絶対避けたい事だったはず。

果たして。取り調べの結果、あるいは裁判の結果無罪と判明した時、既に容疑者として刻印された人々の意識を白紙に戻す事は出来るのであろうか。

犯罪の容疑者としてだけでなく、自分にとってマイナスとなる情報が、一瞬にしてネットとリアルなマスコミが連動する今日、SNSに自分をさらけだす事のリスクを考えてしまう。